ホーム > 災害対策 > 透析大型装置(Ro装置、供給装置、AB溶解装置)震災対策
医療法人あけぼの会 花園病院 / こまち透析クリニック
病院所在の秋田県大仙市は東日本大震災(震央地岩手県三陸沖M9.0)で震度5強を観測しました。
病院建物は鉄筋4階建て(築25年超)で透析機械室は2階にあり、当時から透析機械室の大型装置の耐震対策として、転倒防止補助具のGelsafeR (ゲルセーフ)で対策固定していました。
東日本大震災では室内壁に多少のひび割れは生じましたが、透析大型装置の移動や転倒はなく、さらに電気機械的な運転動作にも被害はありませんでした。
当時より使用しているゲルセーフは粘着ゲルマット+ステンレス板で構成され、床に通常設置されるレベルアジャスター固定金具を補強的に固定します。
GEL性質に粘着性がプラスされ衝撃や振動を90%以上吸収するため“減震(免震)”の効果があり、超弾力性と粘着性に富んでいるため、揺れに耐える形状・性能、粘着性の復元力もあります。
現在は、2019年の機器更新に伴って透析大型装置(供給装置、AB溶解装置)の装置天井部を連結し、支え合うことにより転倒補強を付加、さらに万が一の漏水時の対策として、電気系統の配線を専用の天井ラックに這わせています。
これは漏水時の漏電予防と揺れに対するフレキシブル設置を可能にしています。
©2023, Japanese Society for Technology of Blood purification